内視鏡検査前には、クリニックから食事に関する指導が行われるものです。普段ドリンクを飲んだりおやつなどを食べたりしている人も我慢するべきなのか、今回詳しく紹介します。
おやつを食べても良いのか
これはおやつに何を食べるのかによって異なります。具体的には油分が多く含まれているおやつと、消化に良いおやつです。中でもスナック菓子やチョコレートなどは、油分がたっぷり含まれているため、検査前日のおやつとして好ましくありません。消化されるまでに時間がかかってしまいます。
しかし油分があまり含まれていないゼリーやクッキーなどは、比較的消化がスムーズなので、検査前日に食べても問題ないでしょう。また、リンゴやスイカなどの果物も完食におすすめです。食べる際には果実の部分だけを口にするようにしてください。種・皮は消化されにくいため、食べないようにしましょう。
コーヒーや牛乳などの飲み物は?
コーヒーや牛乳などの飲み物は、前日に飲んでも問題ありません。ただし、これは大腸内視鏡検査を行う前日の19時までです。それ以降になると胃腸にある液に色がついてしまい、内視鏡検査を行う上で悪影響を及ぼしてしまいます。本来は細かい病状を発見できるものなのに、飲み物のせいで見落としてしまうリスクがあるのです。
中でも牛乳の場合は、胃腸の粘膜に付着しやすいという特徴があります。前日の19時までであれば検査に影響はありませんが、それ以降の時間帯は絶対に避けてください。特に内視鏡検査当日の朝は、絶対に飲まないように気を付けましょう。もし日頃から飲む習慣にある方は、忘れないように心掛けてください。
もし食べてしまったときは
万が一禁止されているものを食べてしまったとしても、基本的にはクリニックで内視鏡検査が可能です。多少間違ってしまったからと言って、予約を変更するような事態にはならないでしょう。ただし、下剤を追加で呑まなければならない場合があります。
胃腸がキレイな状態のほうが、検査の質が上がるため、病気の発見率もアップします。今後の健康な生活を左右するものなので、間食に気を付けながら検査に挑みましょう。忘れやすい方は、食べてはいけないものを冷蔵庫にメモしておくと便利です。